今さら聞けない格安SIMとは?仕組みを理解して家計の負担を減らそう
「毎月の通信料金が高くて困っている」という方におすすめしたいのが、格安simです。 格安SIMは、普及がかなり進んできたとはいえ、まだ多くの方が大手のキャリアを利用しています。格安SIMについて良くわからずに移行できていない方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、格安SIMの基本的な内容や良い点、注意点について詳しく解説していきます。
【目次】
格安SIMやMVNOって何?
格安SIMとは、その名の通り通信料金の安いSIMカードの総称です。MVNOと呼ばれる自社で通信回線を持たない事業者がサービスを提供しています。 SIMカードとは、スマホなどの携帯端末に刺さっているICカードのこと。SIMカードがないと、通信事業者が提供するモバイル回線を利用したデータ通信や通話ができません。 通信回線は、docomoやau、SoftBankなどの大手キャリアにそれぞれ割り振られており、基本的にこの3事業者でしか通信サービスを提供できません。そこで大手キャリアは、通信回線が割り振られていない事業者に対して、自社通信回線を貸し出しています。この通信回線を貸してもらっている事業者がMVNOです。 そしてMVNOが、提供しているSIMカードは、大手キャリアよりも通信料金を安く利用できるため、格安SIMといわれているのです。
「音声SIM」と「データSIM」の2種類がある
格安SIMには、音声SIMとデータSIMがありご自身の用途によって適切なものを選ぶ必要があります。 もしデータ通信とともに音声通話も行う場合は音声SIMを、端末の利用目的がデータ通信のみの場合はデータSIMを選択しましょう。 近年は、LINEやSkypeを使って通話をする人が増えていることもあり、データSIMを選択する人も増えています。 それでは、格安SIMに具体的にどのような良い点があるのでしょうか?次から詳しく解説していきます。
良い点①月額の料金が安くなる
格安SIMにする最大のメリットは、スマホなどのモバイル端末の月額利用料金が、安くなる点です。 格安SIMの料金が安い理由は以下の2つです。
- 通信回線を大手のキャリアから借りているため設備を整備するコストや基地局を増設するコストがかからない
- 自店舗が少なく申込はインターネットで受け付けていることが多いため人件費や店舗費用等がかからない
このように、サービスを運用していく運営していく上でのコストが少なく済むため、格安SIMの利用料金も安くできます。 うまくプランを選べば、大手キャリアから格安SIMに乗り換えることで、通信料金を3分の1程度に減らすことも可能です。通信料金が減ると、家計のうち固定費を削減でき、長期間にわたって生活が経済的に楽にできる可能性があります。
良い点②大手キャリアに劣らない通信速度
格安SIMは、通信速度が大手キャリアに比べて遅いというイメージがある方もいらっしゃるでしょう。しかし2019年12月時点で日本は、4GやLTE回線の整備・普及が進んだことで、格安SIMの通信品質も改善されています。 特にUQモバイルやワイモバイルなど、大手キャリアのサブブランドと言われる事業者が提供する格安SIMは、混雑する時間帯や場所でも通信品質も安定しています。通信でストレス感じることも少ないでしょう。
良い点③契約に縛りがない
格安SIMでは、ほとんどの場合で大手キャリアのような契約の縛りがありません。 大手の通信キャリアは、毎月の利用料金を安くする代わりに、契約を2年更新にして、契約期間内に解約すると違約金が取られます。違約金は、2019年12月時点で1,000円に値下がりしているものの、違約金がかかる点は変わりません。 格安SIMであれば契約に縛りがないことが多く、契約後すぐに解約しても違約金が発生しません。ただし他の通信事業者に乗り換えるときに、これまで利用していた電話番号を引き続き利用する場合は、3,000円ほどのMNP転出手数料がかかる点に注意しましょう。 このようにとてもメリットが多い格安SIMですが、もちろん注意すべき点も存在します。
注意すべき点①設定がやや面倒
格安SIMを購入する場合、乗り換えの設定は自分自身で行うケースがほとんどです。MVNOは店舗が少ないため、乗り換え作業を代行してもらえないことが多い点に注意しましょう。 特に大手キャリアのモバイル端末スマホを利用している場合は、SIMロックがかかっています。そして格安SIMを利用するためにはSIMロックを解除しなければなりません。 SIMロックの解除は自分自身でも行えます。しかし解除の手順がやや複雑なため、心配な人は元々契約していた大手キャリアに依頼してロックを解除してもらいましょう。ただし解除作業にも手数料が発生します。
注意すべき点②通話料金が高い
通信料金が安い格安SIMですが、反対に通話料金は割高な傾向にあります。特に大手キャリアのように通話し放題のプランが基本的になく、あっても「1回の通話につき最大10分まで」などの制限がかかることが多いです。 そのため、仕事などでよく電話をする人は大手キャリアの回線を選んだ方が、月々の利用料金を安くできる場合があります。
まとめ
格安SIMは通信料金を安くする他にもさまざまなメリットがあります。適切な物を選べば、大手キャリアと変わらない通信品質で料金を安くできる点は大きなメリットです。 通信料金が安くなると、家計のうち固定費を削減できて暮らしに余裕が生まれます。デメリットや注意点も理解したうえで、ぜひ格安SIMを利用してみてください。
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