20代の貯蓄額は平均でいくら?貯蓄の必要性もあわせて解説

貯金箱

「お金は貯めたほうが良いのだろうか」「貯金はみんないくらあるのだろう」このように悩む20代の方は少なくなりません。

20代は、30代以降の世帯と比較して年収が少なく単身世帯が多い傾向にありますが、どれほど貯蓄をしているのでしょうか。また、そもそも20代にとって貯蓄は必要なのでしょうか。

今回は、20代の平均貯蓄額や貯蓄の必要性をわかりやすく解説していきます。

20代の平均貯蓄額はいくら?

平均貯蓄額ー平均借入金額

出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況

厚生労働省の国民生活基礎調査の概況によると、29歳以下の平均貯蓄額は179.8万円です。対して平均借入額は248.0万円であり、貯蓄よりも借金のほうが多い結果となりました。

ただし、20代の方のすべてが貯蓄をしているわけではありません。同調査によると、29歳以下の人のうち貯蓄があると回答したのは80.5%である一方、17.5%の人が貯蓄はないと回答しています。

さらには貯蓄額が50万円未満と回答した人の割合は25%50万〜100万円未満の割合は11.0%です。したがって全体の53.5%が、貯蓄がないあるいは貯蓄100万円未満という結果になりました。

20代の貯蓄額の中央値は?

貯蓄額の実態を把握する際には、平均値だけでなく中央値を確認することも大切です。中央値とは、データを小さい順に並べたときに真ん中にくる数値のことです。

平均値は、一部の極端な数値が計算結果に大きな影響を及ぼしてしまうことがあります。

例えば、Aさんの貯蓄額が0円、Bさんの貯蓄額が50万円、Cさんの貯蓄額が1,000万円であった場合、貯蓄額の平均は350万円となります。この平均額は、貯蓄の実態を表しているとは言い難いでしょう。

国民生活基礎調査の概況によると、全体の約5%700万円以上の貯蓄をしています。平均貯蓄額179.3万円は、貯蓄ができている一部の人が引き上げた結果でしょう。

一方で29歳以下の貯蓄額について小さい順にデータを並べたところ、50100万円のあいだに中央値があると考えられます

また金融広報中央委員の調査によると、20代の金融資産保有額は、単身世帯が8万円、2人以上世帯が135万円です。29歳以下の単身世帯は、10万円も貯蓄していない人が多いようです。※出典:金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査」単身世帯 2人以上世帯

世帯別の貯蓄額

ここで、29歳以下の独身世帯と核家族世帯における貯蓄額をさらに詳しく比較してみましょう。核家族世帯とは「夫婦のみの世帯」「夫婦と未婚の子のみの世帯」「ひとり親と未婚の子のみの世帯」を指します。

まずは、貯蓄の有無をみていきましょう。

 

単独世帯

核家族世帯

貯蓄あり

80.5%

82.4%

貯蓄なし

17.5%

14.8%

出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」164:世帯数,貯蓄の有無-貯蓄額階級・世帯構造・世帯主の年齢(10歳階級)別 を加工して作成

核家族世帯のほうが単独世帯よりも、貯蓄ありと回答した割合が多い結果となりました。一方でどちらも、8割以上が貯蓄ありと回答しています。

では、貯蓄額にはどのような差があるのでしょうか?以下は、独身世帯(単独世帯)と核家族世帯の貯蓄額を階級別にまとめたものです。

 

単独世帯

核家族世帯

50万円未満

31.9%

15.7%

50万〜100万円未満

13.5%

6.5%

100万〜200万円未満

12.4%

17.6%

200万〜300万円未満

5.4%

8.3%

300万〜400万円未満

6.5%

10.2%

400万〜500万円未満

3.8%

4.6%

500万〜700万円未満

2.7%

4.6%

700万〜1,000万円未満

1.1%

6.5%

1,000万円以上

0.0%

2.8%

貯蓄額不詳

3.2%

4.6%

出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」164:世帯数,貯蓄の有無-貯蓄額階級・世帯構造・世帯主の年齢(10歳階級)別 を加工して作成

単独世帯は、貯蓄額が50万円未満と回答した人がもっとも多いのに対し、核家族世帯は貯蓄額が100万〜200万円未満と回答した人がもっとも多い結果となりました。

核家族世帯のうち、夫婦2人世帯または夫婦+子ども世帯は、貯蓄額が大人2人分となるため、単独世帯よりも多い傾向にあると考えられます。また出産や子どもの進学、住宅の購入など、今後のライフイベントに備えて貯蓄をしている世帯も少なくないでしょう。

20代で貯蓄は必要?

20代のうちに貯蓄をすべきかどうか判断するときは、今後どのような人生を送りたいのかを考えることが大切です。

結婚や出産、子どもの進学、マイホームの購入など、人生ではさまざまなライフイベントが発生します。また終身雇用が崩壊したといわれる現代の日本では、新卒で入社した会社を定年まで勤めるのではなく、転職をする人は少なくありません。

こうしたライフイベントには、まとまった資金が必要です。貯蓄をしておくことで、ライフイベントが発生したときの選択肢を広げられるでしょう。

一方で、20代のうちに自己投資をする方もいます。尊敬する人に会いに行く、セミナーに参加する、海外旅行をするなど、お金を積極的に使うことで知識や知見を広げることができ、今後の人生の糧になるでしょう。

まとめ

20代の平均貯蓄額は、約180万円でした。しかし中央値から考えると、20代の貯蓄額は50100万円あたりが実態といえそうです。

一方で、20代の貯蓄額が50万〜100万円が適正というわけではありません。貯蓄をしたいと考えている方は、今後どのような人生を送りたいか考えたうえで目標額を決め、貯蓄を始めると良いでしょう。

年代別平均貯蓄額と中央値

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