資産防衛としての注目の貴金属投資

貴金属投資資産防衛としての純金積立などが注目されています。
特に昨今の世界的な金融緩和により、貴金属の実需が高まり価格が上昇しています。
ここでは貴金属投資の特徴などを見ていきましょう。

貴金属投資の特徴

貴金属に投資する方法は投資信託や純金積立など色々あります。
ここでは、値上がりよりも資産防衛としての意味合いが強いため、ペーパーマネーである投資信託は除外とします。
現物資産を持つわけです。
貴金属には債券や株式などとは違って利息や配当金などはありません。

・金の特徴
通貨としての側面もあり、株式などの下落局面に強い資産(価格が下がりにくい)

・銀の特徴
通貨としての側面もあるが、市場が小さい為値動きが激しい

・プラチナの特徴
工業用として使われている為、景気に左右される
近年は需要が低迷している

貴金属投資の保管方法について

金やプラチナを積立する場合、「特定保管」と「消費寄託」があります。

特定保管:買付した金・プラチナ・銀を、証券会社や管理会社の資産とは別に保管(分別管理)する方法

消費寄託:寄託を受ける者が契約により寄託物を消費して、後日、同種・同等・同量の物を返還すればよい寄託

資産保全という意味では特定保管が安全です。
消費寄託は銀行と同じように倒産などをした場合は分別管理されているわけでは無い為、資産が保全される保障がありません。
同じ貴金属の積立でも、保管方法は各社異なります。

自宅などでコインや地金など現物を保管するのも良いでしょう。
貴金属積立でも、積立がある一定量を超えればコインや地金で現物資産として引き出す事も可能です。

貴金属積立が出来る会社の紹介

SBI証券
 ログイン後に「金プラチナ口座を開設」してスタート可能です。
 特徴:最低積立金額は1,000円 手数料が1.65%(税込)と安い、資産はニューヨークで特定保管、取引に消費税がかからない(単価が安い)

田中貴金属
 特徴:最低積立金額は3,000円 1.5~2.5%(税込)少額積立は手数料が高い、資産は日本で特定保管、国内なので積立時に消費税がかかる(単価が高い)

私の場合は、田中貴金属を利用していますが、SBI証券は少額積立ではコストが安く、消費税もかからない為同じ金額の積立でも多くの貴金属を積み立てられるメリットがあります。

貴金属のここ20年間の価格推移

資産防衛としては太古の時代から通貨として使われている金の積立が良いでしょう。
個人的には他の貴金属より価格が上がりにくくなっているプラチナも面白いと思うので、プラチナも積立しています。

金、銀、プラチナの過去20年間の月間最高値・最安値・2022年1月最高値は以下です。

  期間内最安値 期間内最高値 2022年1月
1270円 7769円 7496円
19.32円 136.29円 101.53円
プラチナ 2102円 7968円 4275円


※田中貴金属過去データより

プラチナについて

プラチナに関しては工業用として主にディーゼルエンジンの触媒などで使われていますが、フォルクスワーゲンの排ガス規制問題以降ディーゼル車の販売台数が減っている影響や装飾品として中国の需要が減ってるのが価格低迷の原因となっています。
同じような性質を持つガソリンエンジンの触媒として使われるパラジウムに関しては現在の国内価格は9,823円(2022年2月)と急騰しています。
パラジウムとプラチナの価格差が開いている為、将来的にはガソリン車の触媒としてパラジウムからプラチナへの切り替えも考えられます。

まとめ

私の場合はパラジウムとの相対的な割安感からプラチナにも投資をしていますが、通貨としての価値は無い為、資産防衛目的であれば金の積立を優先すると良いでしょう。
プラチナは攻め(景気に左右される)、金は守り(経済危機の時に資金が集まりやすい)な資産となります。

以上、今回は貴金属現物投資の話題でした。
お金を増やす方法、守る方法は色々なやり方があります。
ご自身にあった運用方法を見つけていきましょう。

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